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- 眼瞼痙攣(けいれん)・腫瘍
こんなお悩みありませんか?
- まぶたが突然ピクピクと痙攣する
- 目の周りがけいれんして開けにくい
- まぶたの痙攣が繰り返し起こる
- 目のまわりが不快、まぶしく感じる
- 目の乾燥感がある
- まぶたの痙攣と共に頭痛や肩こりがある
- 光に敏感になった気がする
このような症状がある場合は、お早めにご相談ください
- まぶたの痙攣が2週間以上続く
- 片側だけでなく両側のまぶたに痙攣がある
- 痙攣が強くて目を開けにくい
- 痙攣以外にも目の不快感や乾燥感がある
- 他の神経症状(顔面のしびれなど)がある
- 痙攣が日常生活や仕事に支障をきたしている
こじま眼科では、眼瞼痙攣の専門的な診断と治療をおこなっています。適切な診断と治療により、症状の改善が期待できますので、お悩みの方はぜひご相談ください。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは

眼瞼痙攣は、まぶたが自分の意思とは関係なく、勝手に開いたり閉じたりする病気です。
この症状は目に現れますが、実は脳の神経回路に問題があることが原因です。具体的には、まぶたが突然ピクピクと動き、ひどい場合には完全に目が閉じてしまったりすることもあります。
「目が勝手に閉じてしまって困る」と訴えが多い
眼瞼痙攣の患者さまは、まぶたの痙攣だけでなく、光がまぶしく感じたり、目の周りに不快感や痛み、乾燥感を感じたりすることがよくあります。さらに、気分の落ち込みや不安感、睡眠障害などの心の症状を伴うことも多く、このため精神的な病気と間違われることもあります。
この病気は一度発症すると治りにくく、特に40〜50歳以上の方、特に女性に多く見られます。
眼瞼痙攣とよく似た症状を持つ疾患
- ドライアイ
- まぶしさや痛みから反射的にまぶたが痙攣することがあります
- 長時間の目の使用による疲労から痙攣が起こることがあります
- 顔面神経の異常による顔面筋の不随意運動で、まぶたにも影響します
- パーキンソン病で、まばたきの減少やまぶたの開閉困難を伴うことがあります
これらの疾患は治療法が異なるため、正確な診断が重要です。
眼瞼痙攣と眼瞼ミオキミアの違い
眼瞼痙攣と似た症状に「眼瞼ミオキミア」があります。両者は混同されやすいですが、症状の程度や原因が異なります。
眼瞼ミオキミア
眼瞼ミオキミアは、まぶたがピクピクと痙攣する状態で、まぶたにある眼輪筋という筋肉が不随意に攣縮している状態です。
- 眼精疲労
- 睡眠不足
- 肉体的・精神的疲労
- ストレス
- カフェインの過剰摂取
- 疲れ目
患者さまが「まぶたがけいれんする」と訴える多くの場合は、このミオキミアであることが多いです。
眼瞼痙攣の治療
眼瞼痙攣に対する根治的な治療法はまだ確立されていませんが、以下のような対症療法が効果的といわれています。
ボツリヌス毒素注射療法
最も広く用いられている治療法です。眼周囲の筋肉にボツリヌス毒素A製剤を少量注射し、目を閉じる力を弱めます。効果は通常3〜4ヶ月間持続し、その後、徐々に症状が戻ってくるため、定期的な注射が必要になります。比較的安全で副作用の少ない治療法として認められています。
薬物療法
- 抗コリン薬(筋肉の緊張を和らげる)
- ベンゾジアゼピン系薬剤(神経の興奮を抑える)
- バクロフェン(筋肉の緊張を和らげる)
手術療法
薬物療法やボツリヌス注射で効果が不十分な場合や、長期的な治療を希望される場合に検討されます。
- 眼輪筋切除術(まぶたを閉じる筋肉の一部を切除)
- 顔面神経遮断術(痙攣を引き起こす神経の一部を切断)
手術は永続的な効果が期待できますが、合併症のリスクもあるため、慎重に検討する必要があります。
その他の対処法
- ストレス管理と十分な休息
- 目を酷使する作業の制限
- ドライアイがある場合は適切な治療
- 誘因となる薬剤がある場合は、医師と相談の上で中止や変更を検討
眼腫瘍について
眼腫瘍とは
眼部は、眼球と眼付属器(眼瞼、結膜、眼窩、涙腺)に分けられます。目の周辺にできるがんは眼腫瘍と総称され、診断される人が少ないがんである希少がんに分類されます。
診断
- 眼底検査
- 超音波
- CT
- MRI
眼球内腫瘍、眼付属器の腫瘍、視神経腫瘍など、発生する位置によっても症状や治療方法が異なります。
乳幼児・小児にみられる眼腫瘍
眼腫瘍には、網膜芽細胞腫と横紋筋肉腫があります。がんは通常高齢になるほど発症率が上がりますが、目腫瘍の場合、子どもが発症するものもあります。
95%が5歳までに診断され、早期治療によって治癒が目指せることが多いと言われています。子どもは自分で症状を訴えることができないため、身近な人が定期的にチェックし、気になる場合は眼科を受診しましょう。
眼腫瘍の原因
目腫瘍の原因はさまざまです。網膜芽細胞腫など、特定の遺伝子(RB1遺伝子)の異常と関連しているものもあります。
眼腫瘍の症状
- 瞼の腫れ
- 眼球突出
- 眼の痛みや違和感
- 視力低下
- 歪み
- 視野異常
- ほくろやイボ
など
乳幼児・小児にみられる症状
- 白色の瞳孔
- 視力障害
- 斜視
- 瞼の腫れ
など
ものもらいとの違い
ものもらいは細菌の感染症なので、基本的には眼腫瘍の心配はありません。眼腫瘍とものもらいでは、似ている症状が現れるため、誤診されるケースがあります。
ただし、ものもらいだと思っていたものが急に大きくなったり、再発を繰り返したりする場合はお早めに眼科専門医にご相談をされることをおすすめします。
眼腫瘍の種類と主な治療法

眼に発生するがん(眼腫瘍)にはさまざまな種類があり、発生部位によって症状や治療法が異なります。早期発見・早期治療が重要ですので、気になる症状がある場合は速やかに眼科専門医にご相談ください。
眼瞼腫瘍(まぶたのがん)
病態 | 眼に発生するがんの中で最も多いのは、まぶたにできる眼瞼腫瘍です。 |
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主な種類と 特徴 |
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治療法 | まぶたの腫瘍を周囲の健康な組織(3〜5mm)とともに切除するのが基本です。場合によっては、冷凍凝固術、抗がん剤の点眼、放射線治療、化学療法などもおこないます。 |
結膜腫瘍(白目の部分のがん)
病態 | 結膜(白目の部分を覆う薄い膜)にできる腫瘍です。 |
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主な種類と 特徴 |
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治療法 | 手術で腫瘍を切除し、結膜や羊膜(胎児を包む膜)を移植するのが一般的です。広範囲に広がっている場合は抗がん剤の点眼や注射もおこないます。悪性黒色腫ではインターフェロン注射も併用します。 |
眼窩腫瘍(目の周りの骨に囲まれた空間のがん)
病態 | 眼球の周りの空間(眼窩)にできる腫瘍です。 |
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主な種類と 特徴 |
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治療法 | 眼窩の骨を切開して腫瘍を摘出します。腫瘍の位置によっては、脳神経外科や耳鼻咽喉科と連携して手術をおこないます。悪性リンパ腫では、免疫抑制剤の注射治療もおこないます。 |
子どもに見られる特殊な眼腫瘍
横紋筋肉腫 | 特徴 | 筋肉になるはずだった未熟な細胞から発生するがんです。10歳未満の子どもに多く見られます。 |
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治療法 | がんの進行度(ステージ)を調べてから、腫瘍の切除や生検をおこないます。その後、化学療法や追加手術を検討します。標準的な化学療法は、3種類の抗がん剤を組み合わせたVAC療法です。 | |
網膜芽細胞腫 | 特徴 | 約16,000人に1人の割合で発症する、網膜に生じる小児の悪性腫瘍です。 |
治療法 | 腫瘍が大きい場合や広範囲に広がっている場合は眼球を摘出します。眼球を温存できる場合は、化学療法と赤外線レーザー治療を組み合わせておこないます。 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
眼内腫瘍(目の中のがん)
病態 | 眼球内部の虹彩や毛様体、脈絡膜などにできるがんです。 |
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主な種類と 特徴 |
脈絡膜の悪性黒色腫では、色素沈着や色の変化が見られますが、初期は症状がないため発見が難しいです。 |
治療法 | 腫瘍の大きさや位置、転移の状態に応じて、眼球摘出、放射線療法、全身化学療法などをおこないます。 |
当院では眼腫瘍の正確な診断のための必要な検査をおこなっています。気になる症状がある場合は、早めのご相談をおすすめします。